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戦後史を中心に昭和の歴史を追ったノンフィクション作家の上坂冬子さんが今年の4月、がんによる肝不全のために旅立たれました。上坂さんは自らの闘病生活と選択した緩和ケアについて、そして日本のがん医療に対する疑問と提言を医師達との対話によって一冊の本にまとめて残しました。

その「死ぬという大仕事」の中で上坂さんと対話した東京慈恵会医科大学のお二人の医師がゲストです。主治医として治療にあたられた猿田雅之さんと緩和ケアを担当された井上大輔さんにお話を伺いました。

上坂冬子

東京府生まれ、愛知県豊田市育ち。1959年、『職場の群像』で第1回中央公論社思想の科学新人賞を受賞したのを機に文筆活動をはじめ、以後ノンフィクション作家として執筆活動に専念する。初期には婦人問題に関する評論を、その後昭和史・戦後史にまつわるノンフィクションを多く手掛けた。1993年には第41回菊池寛賞、第9回正論大賞を受賞。1997年、『原発を見に行こう』で第17回エネルギーフォーラム賞(普及啓発賞)受賞。著書多数。2009年4月14日9時50分、肝不全のため逝去。78歳没。